取引回数の多いMT4のEA
取引回数の多いMT4のEAには、ナンピンEAやスキャルピングEA、リピート系EAがあげられます。ナンピンは平均購入価格を下げるために、相場が予想と逆に動いたら追加でポジションを買い足します。スキャルピングは、1日に何度も取引回数を重ねることで、小さな利益を重ねていきます。リピート系は、トラリピというとピンと来る方もいるのではないでしょうか。(トラリピはマネーフォワード社の商品名ですので、EAの手法の名前ではありません。)決めた値幅で指値注文を細かく入れ、こちらも小さな利益を重ねていく手法です。
取引回数が多いということはその分ポジションの保有も多くなり、リスクが伴うことにもなります。実はナンピンもスキャルピングも裁量での判断が欠かせないため、EAには不向きです。いずれも長期的に勝ち続けている優秀なEAはほとんどないでしょう。リピート系のEAについても、取引回数が多くなる分、取引手数料がかさみ資金効率が悪くなります。取引回数の多いEAを利用する場合には、利用しているFX会社が適しているか十分に確認する必要があります。
またスプレッドの広さも取引コストがかさばる要因のひとつです。スプレッドは売値と買値の差のことを意味しますが、この差が広いと、取引回数を重ねれば重ねるほどコストが高くつきます。スキャルピングEAに関して言えば、スリッページの強さも大きく影響します。短時間で何度も取引を完結させるスキャルピングでは、スリッページが頻繁に発生する会社で利用すると利益が減ってしまうこともあります。スキャルピングは短時間の間に多くの取引回数を重ねるため、サーバーに負担がかかることから利用を禁止しているFX会社もあります。EAは取引回数が多い程、利益が多くなるわけではありませんので、MT4のEAを選ぶ際は慎重に検討してください。