FX入門者にはMT4のEAがおすすめ

FX入門者にはMT4のEAがおすすめ

FXを初めてスタートするFX入門者には、MT4のEAがおすすめです。MT4とは、ロシアのメタクォーツ社が開発したFXトレードのプラットフォームで、世界中のトレーダーが利用しています。機能性が高く、様々な分析ツールが搭載されており、精巧なチャート分析ができます。基本的なテクニカル指標は標準搭載となっており、初心者から上級者まで幅広いレベルの人が満足できるプラットフォームです。操作の幅は限られますが、スマートフォン版やタブレット版のMT4アプリもあり、外出先からもチャートやEAの状況をチェックすることができます。

EA(Expert Advisorの略称)とはFXの自動売買ソフトのことで、MT4にセットして使います。EAにはFXトレードのロジックがプログラミングされており、そのロジックに従い、市場が開いている間は24時間毎日トレードを繰り返してくれます。入門レベルの方でも上級者と同じトレードができます。

EAはFXの裁量トレードでのデメリットをカバーしてくれているのが特徴です。EAは24時間自動でトレードを行ってくれるので、裁量トレードのように長時間チャートに張り付かなくて済みます。

また裁量トレードで失敗する原因の多くは感情です。「もう少し利益を」と欲張ったり、含み損への恐怖から利確と損切りのタイミングを逃してしまうことで負けてしまいます。EAはFXトレードから感情を取り払い、淡々とプログラミングされたロジック通りにトレードを繰り返すため、しっかり利益を出し損失を最小限に抑えられるのです。

特に入門レベルの方は知識不足から負けてしまうことも多くありますが、EAは自動でトレードを行ってくれるので、知識不足が大きくトレードに影響することはありません。入門者こそ、MT4のEAでFXトレードに慣れ、知識を増やしていくのをおすすめします。

EAを販売する方法

MT4のEAを販売する方法

MT4のEAは自作することができるため、EAを開発しそれを販売する人もいます。EAを販売するにはどういった手段があるのでしょうか。

まずはじめに思いつくのが、EA販売サイトでしょう。販売サイトに掲載すれば、圧倒的に多くの人の目に留まります。初めて売る方には、販売サイトを経由する方が安心かつ、売りやすいと言えます。販売サイトでEAを販売する場合は、販売手数料を差し引いた額や、決められた割合の報酬を手にすることができます。たとえば報酬は販売価格の20%、といったかたちです。こちらは販売サイト側の審査があることもあります。

ふたつめは、自分個人のホームページで販売するという方法です。こちらはいきなり多くの購入は難しいかもしれません。ある程度知名度や開発元の人気、信頼がないと、購入する側も不安なため、新規参入には不向きです。またEAを販売し、サポートを行う場合は、投資助言・代理業登録の必要などが生じてきます。知識がないまま個人で販売するのはおすすめしません。法律にあまり詳しくないという方は避けた方がいい販売方法です。

みっつめは、MT4の開発元メタクォーツ社のオフィシャルサイト「MQL5コミュニティ」で販売する方法です。こちらでは販売者として登録し、サイト側の承認を得られれば、MQL5
コミュニティのマーケットで販売することができます。こちらは世界各国のMT4のEAユーザーが利用しているサイトなので、市場は3つの中でも一番大きいと言えます。全ユーザーを対象に販売する場合、英語での説明が必要ではありますが、販売のチャンスは大きく広がります。

はじめてEAを販売するのであれば、販売サイトを通すのが一番かんたんで安心できる方法です。販売サイトも複数あるので、いくつか比較し、自分が使いやすいと思えるサイトを見つけてみてください。

口座縛りなし

口座縛りなしのMT4のEAはオススメ?

MT4(メタトレーダー4)で稼働できるFX自動売買のソフト「EA(エキスパート・アドバイザー)」には、特定の口座でないと稼働しないようにプログラミングされた口座縛りがあるものが多くあります。口座縛りは、EAの転売や不正なコピーを防ぐために重要で、不特定多数のユーザーの使用される恐れがなくなり販売者の利益を守るために重要ですが、新しいEAを入手するたびに新しい口座を開設するのは面倒なので口座縛りなしのEAが欲しいと考える人も多いと思いますが、単純に口座縛りなしのEAがオススメかというとそうでもありません。

インターネット上で無料で公開されているMT4のEAのうち、優秀なEAは口座縛りされていることがほとんどです。そのため、口座縛りなしのEAは人気のないEAだったりするので、あえて口座縛りなしのEAを選ぶかどうかは悩ましいところです。口座縛りがあるかないかよりも、EAの成績を比較検証して自分に合ったEAが見つかった場合は、口座縛りありでも選べばよいと思います。

以前は口座縛りを解除する方法として「デコンパイル」と呼ばれるEAのプログラムの中身を変更する方法がありました。しかし現在ではMT4側のバージョンアップによってEAのデコンパイルはできなくなっています。また。EAのデコンパイルは開発者の権利を侵害する行為ですので推奨できる行為ではありません。

なお、過去の取引データをもとにEAのパフォーマンスを検証するバックテストにおいても、口座縛りありのEAはその口座にログインされているMT4でしかおこなうことができません。口座縛りされているEAの多くはデモ口座用のEAを併せて配布しています。デモ口座用のEAではリアル口座にログインした状態のMT4ではバックテストをおこなうことができません。

取引回数の多いMT4のEA

取引回数の多いMT4のEA

取引回数の多いMT4のEAには、ナンピンEAやスキャルピングEA、リピート系EAがあげられます。ナンピンは平均購入価格を下げるために、相場が予想と逆に動いたら追加でポジションを買い足します。スキャルピングは、1日に何度も取引回数を重ねることで、小さな利益を重ねていきます。リピート系は、トラリピというとピンと来る方もいるのではないでしょうか。(トラリピはマネーフォワード社の商品名ですので、EAの手法の名前ではありません。)決めた値幅で指値注文を細かく入れ、こちらも小さな利益を重ねていく手法です。

取引回数が多いということはその分ポジションの保有も多くなり、リスクが伴うことにもなります。実はナンピンもスキャルピングも裁量での判断が欠かせないため、EAには不向きです。いずれも長期的に勝ち続けている優秀なEAはほとんどないでしょう。リピート系のEAについても、取引回数が多くなる分、取引手数料がかさみ資金効率が悪くなります。取引回数の多いEAを利用する場合には、利用しているFX会社が適しているか十分に確認する必要があります。

またスプレッドの広さも取引コストがかさばる要因のひとつです。スプレッドは売値と買値の差のことを意味しますが、この差が広いと、取引回数を重ねれば重ねるほどコストが高くつきます。スキャルピングEAに関して言えば、スリッページの強さも大きく影響します。短時間で何度も取引を完結させるスキャルピングでは、スリッページが頻繁に発生する会社で利用すると利益が減ってしまうこともあります。スキャルピングは短時間の間に多くの取引回数を重ねるため、サーバーに負担がかかることから利用を禁止しているFX会社もあります。EAは取引回数が多い程、利益が多くなるわけではありませんので、MT4のEAを選ぶ際は慎重に検討してください。

MT4のEA運用で別口座を開設するメリット

MT4で稼働できるFX自動売買ソフト「EA」は一つの口座で運用するだけでなく別口座も開設して運用することで様々なメリットがあります。一つの口座で、一つのMT4でEAを複数稼動させることもできますが、同じタイミングで注文が入った時に同じタイミングで発注しないというデメリットがあります。MT4を複数起動する事には何の問題もありませんが、一度に複数の発注をすることはできません。また、一つの口座だけで複数のEAを運用していると資金管理が分かりづらいという悩みもあります。複数の発注を管理したい方は、別口座を開設し、複数の口座と複数のMT4でそれぞれ一つずつEAを稼動させるという方法がオススメです。MT4を複数起動させ異なる通貨ペアで同じEAを動かすと、資金管理がしやすく、同じタイミングで複数の発注をすべて実行することができます。ただしこの方法は、資金が少ない場合は資金効率が悪いと感じるかもしれません。いずれにせよ、別口座か開設できるかどうかはFX会社によっても異なりますので、開設時に複数口座を同時に開設できるか確認してみて、自分に合った運用方法を検討してみるのがよいでしょう。

MT4のEAのポジション数について

MT4のEAでFX自動売買をする際、EAによって同時に保有できるポジション数は異なります。EAによってはポジション数が最大5個に制限されているものもあれば20個以上ポジションを同時保有できるものまであり様々です。同時保有できるEAはパラメーターによってポジション数を変更できることがほとんどです。MT4のEAのポジション数が常に1つだと、ポジションを持っている時に新たな売買サインが出ても無視されてしまいますのでチャンスを逃してしまう可能性があります。MT4のEAのポジション数を増やせば、複数の投資チャンスが次々に出現した時に多くのチャンスを生かせる可能性があります。ポジション数が多ければ多いほど、人間の頭で管理するのは難しくなるので、自動売買できるEAの長所を活かすことができるとも言えるでしょう。ただし、ポジション数が多ければ多いほどリスクも高まります。基本的には、ポジション数は多いとハイリスクハイリターン、少ないとローリスクローリターンになることを意識してください。利益と損失のバランスを考えてポジション数を設定することが大切です。また、自動売買に必要な証拠金は、ポジション数に関係してくるので、少ないポジション数であれば必要な証拠金も少なく手軽に始められると言えます。

MT4のEAでポジションを決済する方法

MT4のEAでFXトレードする際、ポジションを決済する方法を説明します。MT4でポジションを手動決済する時は、まずは現在保有しているポジションを確認しましょう。現在保有しているポジションは「取引」タブで管理されます。決済したいポジションをダブルクリック、または右クリックし「決済注文」をクリックしてオーダーの発注画面を開きます。成行決済をする場合は数量を指定し、注文種別を「成行注文」に設定し、成行決済ボタンで発注します。決済取引ボタンと新規取引ボタンを間違わないようご注意ください。保有中のポジションの決済指値注文を変更したい場合は、対象となるポジションを右クリックし「注文変更または取消」を選択します。保有中のポジションの決済逆指値と決済指値の変更画面が表示されますので、決済逆指値や決済指値の値を変更して「注文の変更」を選択すると変更できます。なお、MT4のEAでトレードする際、自動売買で保有ポジションを一括決済したい時や裁量トレードで取ったポジションを自動で決済したい時がありますが、MT4で保有ポジションを一括決済するには追加のプログラムが必要です。

EAを稼働させるMT4でメール機能を設定する方法

MT4のEAで、自動売買だけでなく自身の判断で取引をおこなう裁量トレードをしている方は、インジケーターのシグナルやEAの売買をメールで受け取りたいことがあるでしょう。メールの受信を設定するには、EAを稼働させるMT4の画面上部のメニューバーで、「ツール」→「オプション」と進み「E-メール」タブを開くと、メールの送信設定画面が表示されますので、「有効にする」のチェックを入れ、「送信先」にメールを受信するメールアドレスを入力してください。次に、メールの送信側の設定として、「発信元」にもメールアドレスの入力が必要ですが、発信元と送信先は同じメールアドレスでもかまいません。「STMPサーバー」、「STMPログインID」、「STMPパスワード」は、GmailかYahoo!メールかなどご利用のメールアドレスによって異なります。ここではYahoo!メールの場合を説明します。Yahoo!メールの場合は「STMPサーバー」は「smtp.mail.yahoo.co.jp:465」、「STMPログインID」は「Yahoo! JAPAN IDのアカウント名」、「STMPパスワード」は「Yahoo! JAPAN IDのパスワード」となります。また、MT4のメール発信元をYahoo!メールにするには、Yahoo!メール画面のメールの設定で、「IMAP/POP/SMTPアクセスとメール転送」の中の「Yahoo! JAPAN公式サービス以外からのアクセスも有効にする」にチェックを入れる必要もあります。